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【トリビア】e-typingのスコア算出方法、解明します。

僕はよくタイピング練習をするとき、e-typingというサイトを利用しています。

このサイトでは、結果が

f:id:cushiooon:20200311193850p:plain

このように出てきます。

僕は思いました。「スコアどうやって出してんだ?」と。

ということで今回は、「e-typingのスコア算出方法」を解明します!

 

 

 

[1]サンプルを取る

今回僕は適当にやった5つとミスの回数と時間を調整したものをサンプルとして用意した。

(ノーミスのサンプル作成時は神経使いすぎてめっちゃ疲れました…)

 

  1 2 3 4 5
入力時間(秒) 49.70 48.66 49.28 52.53 40.47
入力文字数 326 309 337 327 266
ミス入力数 14 20 13 23 10
WPM 393.55 380.97 410.26 373.47 394.29
正確率 95.7 93.52 96.14 92.96 96.24
スコア 344 311 364 300 351

 

   3ミス① 3ミス② 2ミス① 2ミス② 1ミス① 1ミス② 0ミス① 0ミス②
入力時間(秒) 58.41 151.55 68.75 144.73 60.49 153.54 62.01 150.36
入力文字数 307 331 302 320 305 342 296 310
ミス入力数 3 3 2 2 1 1 0 0
WPM 315.34 131.04 263.54 132.65 302.5 132.35 286.3 123.7
正確率 99.02 99.09 99.33 99.37 99.67 99.7 100 100
スコア 306 127 258 130 299 131 286 123


ミス調整のものは時間を60秒前後と150秒前後に分けた。

 

[2]各項目の内容

①入力時間は、スタートしてから最後のキーを押すまでの時間。切り捨てで表示されている。

②入力文字数は、その名の通りミスも含めた半角英数字の入力したキー数。

③入力ミス数は、その名の通り半角英数字のミス入力したキー数。

④ここでのWPMは、「Word Per Minute」の略で、ミスも含めた入力文字数の一分に換算したときの入力できるキー数。多分これも切り捨て

⑤正確率は、正確に入力したキー数(①-②)÷入力文字数(①)×100で求められる、正確性を数字で表したもの。切り捨てで表示されている。

e-typingは全て切り捨て表示されているようだ。

 

 

[3]考察

<3-1>ノーミスのサンプルからわかること

サンプルノーミス①②をよーく見ると、WPMの整数部分(その数を超えない最大の整数のこと)とスコアの値が一致している。これは[2]で解説したe-typingは切り捨て表示が主であることに起因しているようだ。

もう一度確かめるためノーミスのサンプルをもう一つとると、

f:id:cushiooon:20200311203823p:plain

やっぱりWPMの整数部分とスコアの値が一致している。これは大きなヒントになるだろう。

 

<3-2>正確率の影響

WPMは単純な入力速度を示している。これでは正確性が反映されないので、

  スコア=WPM×❓❓(正確性を反映)

という計算式になっていると推測できる。

その値と正確率を表にまとめると、

  1 2 3 4 5
正確率 95.7 93.52 96.14 92.96 96.24
「値」 0.8753 0.8184 0.8878 0.8043 0.8909

 

  3ミス① 3ミス② 2ミス① 2ミス② 1ミス① 1ミス② 0ミス① 0ミス②
正確率 99.02 99.09 99.33 99.37 99.67 99.7 100 100
「値」 0.9714 0.9695 0.9810 0.9848 0.9901 0.9924 1 1

となる。(「値」は スコア÷WPMの整数部分 を少数第5位で四捨五入したもの

正確率からこの「値」を出すには、100分の1に戻して累乗するのが妥当だろう。四捨五入の位置がまちまちなので多少のずれは仕方ないものとする。

2乗では「値」に近づかないので、3乗してみる。

すると3乗した値は「値」にかなり近づく。(誤差0.0015未満)

よって、

  スコア=WPM×❓❓

という式の❓❓は正確率の100分の1の3乗であることが分かった。

 

以上の考察から、e-typingのスコアは、

  WPM×(正確率÷100)^3

で出た値の小数点以下を切り捨てて算出されていることが分かった。

 

いやー長年気になっていたことが分かってよかったです。

これからe-typingでタイピングをするときはこの式を意識してみようと思います。

 

ではまた!